五味さんの描くキャラクターって、どこかへそ曲がりだったり、隙があったり、いたずら心に溢れていたりと、人間味があって、親しみが持てる、魅力的なキャラクターが多いですよね☆
この絵本の登場人物の2人も、とってもおもしろくて、魅力的です♪
強者にも必ず、弱点(苦手分野)はある。それを体現したようなのが、このワニさん。強いワニさんも、歯医者は怖いんですね(笑)
歯医者さんはというと、博士っぽい風貌のはげ頭にひげ面で思わず「ぷっ」と笑ってしまいそうになる、味のある雰囲気です(笑)
しかも、ストーリーの始まりが「ゆっくりあそんでいたいけど いかなくちゃいけないね」となっており、子どもたちの心理を代弁したようなセリフで、さすが「永遠の少年」五味さんです。お猿さんのように木のつるにぶらさがって遊ぶのが大好きなワニさんと、飛行機の模型を作って遊ぶのが大好きな歯医者さん、どちらも設定がおもしろい☆人間、大人になっても仕事や、やらなくちゃいけないことより、自分の大好きなことをやっていたいと思うのが、普遍の心理ですね♪
歯医者に行った経験があって、歯医者がどんなところか分かっている子に読み聞かせるのが一番良いと思います♪
でも、恐らく歯医者にまだ行ったことがない2歳児クラスの子どもたちに読み聞かせをしても、2人が同じセリフで痛がったり、意気込んだり、ほっとしたりするおもしろさは分かるようで、笑って見ています☆