字が読めない。書けないって、どんな感じなのだろうと思います。
最後に直筆の日記が紹介されています。
一生懸命書かれたんだなというのが、ひしひし伝わってくる日記でした。
自分の名前が書けないゆえに銀行でお金も下せない。これは本当に情けなくてつらかったのではないかと想像します。
たぶん、吉田一子さんご自身がもともと明るく朗らかな性格であったのでしょう。
長野ヒデ子さんの描く吉田さんはきっとご本人と似ているんでしょうね〜。
作品の作り的に、読み聞かせには使いづらい絵本ですが、子どもたちにはぜひ、紹介した1冊です。
今の子どもたちに、少し前の日本では、字を習うことも、学校へ行くこともできなかった人たちがいたと知ってほしいです。