祖父が孫に寄せる思いだそうですが、自分は親として息子に伝えたい言葉として受け取りました。
それは多分自分の歳にもよるのでしょうが、子どもに対して「おまえ」と呼びかける文章にもよるのでしょう。
自分は息子の成長とともに「おまえ」と呼べなくなったし、今では「お前」と多分にひらがなが漢字に変わるように、意味合いや語調も変わってきました。
この思いは父親共通の感覚でしょう。
それにしても先に死にゆく者として、息子には泣いてほしいし、泣き過ぎずにいてほしいものです。
そして、息子はその涙を心に残して成長してほしい。
自分の思いと、この絵本の情景がとてもしっかりとしみ込んでくるような絵本。
時には心の中で昔の息子に声をかけつつ、自分を確かめることも重要かもしれません。