インドネシアのジャワ島で行われている影絵芝居「ワヤン」。
そのなかのひとつの物語が絵本になりました。
ちょっと個性的な絵だと思ったら、影絵ということで納得。
小さいお子さんは、ちょっと怖いと思うかもしれませんね。
うちの娘も「ちょっとこわいねぇ」と言いながら、読んで欲しいと言っていました。
読み聞かせは、名前や地名など言い回しが難しいものが多いので、練習が必要かもしれません。
内容は兄弟のちょっと切ないお話。
見た目が醜いからと親から捨てられた弟スコスロノが、ひねくれもせず、優しくしてくれた兄に懸命に尽くす姿が胸を打ちます。
そして、何より絵の迫力に驚かされます。
特に戦いの場面は大人でもちょっと怖いと思うくらいです。
この影絵芝居。
「魔除け」として、必ず徹夜で上映されるとのこと。
一晩、たった一人のダラン(人形つかい)でお芝居が演じられることに驚きました。
異国のこのような知らない文化に触れることができて、この絵本に感謝です。