おとうさんのちず」 はまぼうふうさんの声

おとうさんのちず 作・絵:ユリ・シュルヴィッツ
訳:さくま ゆみこ
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2009年05月
ISBN:9784751525210
評価スコア 4.65
評価ランキング 3,103
みんなの声 総数 39
  • この絵本のレビューを書く
  • ちずから読み取ったもの

    戦争で故郷も家も今日食べるものさえ失った家族

    パンを買いに行ったはずのおとうさんが買ってきたものは
    ちずでした。

    お腹がみたされず、おとうさんをゆるさないと思った息子が
    壁一面のちずをみて、イメージで世界中を旅します。

    色もなくすなぼこりのたつ暗いすみかで
    ちずの彩りがあふれたとき、
    どんなにぼくにとって生きる夢を与えられたことでしょう。

    ぼくと絵本の中で、いっしょに旅をし、
    最後には心が満たされ、希望が感じられる絵本です。

    ユリ・シュルヴィッツのおとうさまは、
    いっときお腹を満たす満足よりも
    これからの人生を満たすことへのしあわせを、
    息子に与えたかったのかもしれません。

    何度読んでも、じんわり心にあたたかさがひろがります。

    物があふれた現代のわたしたちへの問い返しとして
    受け止めました。

    投稿日:2009/10/25

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「おとうさんのちず」のみんなの声を見る

「おとうさんのちず」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

しろくまちゃんのほっとけーき / もこ もこもこ / きんぎょがにげた / はらぺこあおむし / いないいないばあ / がたん ごとん がたん ごとん / こんとあき / ピッツァぼうや / ぐりとぐら / おおきなかぶ ロシアの昔話

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • うつくしいってなに?
    うつくしいってなに?
    出版社:小学館 小学館の特集ページがあります!
    きみの だいじなものは なに?窓から見えるいろいろな景色。夕暮れ、海、船、夜空、星、都会の明かり。
  • ゆきだま
    ゆきだま
    出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
    ころころ ころりん。げんこつくらいの ゆきだまが、いきおいよく ころがりはじめ…どうなっちゃうの!?


児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載

全ページためしよみ
年齢別絵本セット