10歳の息子と読みました。
はじめは戦争の本なんてまだこの子には難しいかな?でもそろそろ
こういうことにも触れるべき・・と一緒に読みました。
途中から、一人になって最後まで一気に読んだとのこと。
両親から引き離され、兄と二人で強制収容所に連れて行かれたハンナが
どうなってしまうのか、気になって仕方なかったとのこと。
小さな子がこんなにも辛い思い怖い思いをして・・ほんとに胸が締め付けられました。
自分と同じ年頃の兄弟がこんな目にあったこと・・息子の胸にも深く残ったようです。
「この本をもっともっとたくさんの子が読むべき」と言いました。
ハンナとお兄さんが普通に幸せで平和だった暮らしが描かれているので、
特別な遠い話ではなく、自分のことのように感情移入しやすかったかもしれません。
アンネの日記などは思春期の心の揺れなども描かれていますが、こちらはもう少し小さなお子さんの話ですので、小学生にはぴったりだと思います。
作者の石岡さんが事実を追いかけるお話と交差しながら進むので、一緒に
調べているようなスピード感がありました。
時々息子と読み返せるように、文庫版を購入しました。