このお話は、森の虫や鳥たちが「うわさのがっこう」という不思議な学校の話を噂している。という設定で物語が進んでいくので、語りてである虫たちも小休止のように章と章の間に登場してきます。
私的には「うわさのがっこう」そのもののよりも、こちらの噂している側の話の方が面白かったです。
で、見所はズバリ、この作品に登場する草花や虫、鳥たちの描写!
ページをめくって、初っ端登場する「コゲラ」たちは羽の色も仕草も可愛かったです。
実際の「カメムシ」はどちらかというと苦手ですが、この「うわさのがっこう」の噂話に花が咲く、森の喫茶店を切り盛りしている《キバラヘリカメムシ》は超かわいい草花の妖精のような感じです。
草花や虫に興味のあるお子さんたちにも、お薦めしたくなる可愛らしい挿し絵いっぱいの幼年童話です。