主人公は松本和樹だけど、表には出てこない知的障害を持つ兄の友樹の存在感を強く感じました。
障害を持つ兄のために、精神的に追い詰められて、爆発してしまった和樹。
自分を取り戻すためにと、預けられた父親の実家。
そこにも、知的障害のある妹を持つ双子の姉妹がいました。
夏の出来事と、自分自身の回帰。
少年たちの純粋な心の葛藤と、ぶつかり合いが、なぜか障害という言葉とあいまって、きらめいている作品でした。
金魚すくい大会での勝負という設定が新鮮。
妹がパニックを起こす要因には、障害者を理解する上で重要なキーワードです。