親の私はなんとなく知ってるお話で、息子は初めて読んだお話でした。
峠道でやまんばと出会ってしまったうしかたは、売ろうと思って運んでいた塩サバだけでなく、仕事するうえで大切な牛までもやまんばに食べられてしまいます。何でもバリバリあっという間に食べてしまうやまんばはとにかく恐ろしく、読んでてドキドキしてきます。そしてその恐ろしさをスズキコージさんの絵が見事に表現しています。
とにかく震えるほどに恐ろしいやまんばなんですが、うしかたを追いかける場面や、うちに戻ってからの場面では、なんとなく間抜けな感じもして、それが面白いところでもありました。
最後は退治したやまんばを粉にして薬として商売を始めるうしかたに、やまんば以上の驚きと恐ろしさを感じてしまいました。
とってもこわいのに、面白い要素も含んでて、なんだか癖になるお話でした。息子も気に入ってそれから何度も「読んで」と言って持ってきます。