前作の『またたびトラベル』もさることながら、この本も児童書でありながら大人心を感銘させる要素あふれる内容です。
自分自身が読んでいて癒されていくのです。
ねこを介在させた不思議な旅行、もしくは自分発見物語。
張りつめた心をふっと休めたくなる時、ふと探し物をしたくなる時、何かに疑問を感じた時、なぜかそんな時にたどりつくのはまたたびトラベルという小さな旅行会社。
ネコよりイヌ派の私ですが、なんだかこの世の中はネコに支えられているように思えてきました。
どの話にもほんのりさせられるものだから、自分自身もこの旅行会社を訪ねたくなりました。
『またまたまたたびトラベル物語』が出版されるのを願っています。