このシリーズ、内容は幼年童話作品として、決して悪くないのに、あまり知っている人がいないようです。(私もつい最近まで知りませんでした)
幼稚園の年長さんから、小学校低学年のお子さんがてしてほしい本としては、表紙のバックが今イチシブいせいでしょうか?
この作品の表題作になっているチョウは、アメリカ大陸では結構有名で、テレビの世界の自然界の特番や、動物の生態番組などでも、何度か紹介されているチョウです。
で、次に出てくる「フンコゴガシ」の話は、どう考えてもアフリカ大陸の話なので、同じジャングルでも場所が違っていることが気になりました。
小さなお子さんが読むことを想定した本なので、
読んだ子が間違った知識として、これらの虫たちを同じ地域に生息すると、覚えてしまったら、まずい気がします。
ただの物語とはいえども、知識として提供している作品に、
嘘や混乱する知識を盛り込むのはどうでしょうか?
「ヤマガタはかせの昆虫事件簿」シリーズは、全体を通して決して悪くない作品だと思いますが、
もし、重版をかけたときなどに、このあたりの記述について直しや説明が入れられるなら、入れてほしいな、と思いました。