先週の土曜日は、8月6日。
今、私は、広島に住んでいるので、8時からの広島平和記念式典に参加してきました。
また、18時からの灯篭流しも見ました。
その後、原爆に関する絵本を何冊か読んだのですが、その中でもとびきりの一冊です。
読後感は、凄いの一言。
そして、この出来事は風化させることなく、次世代に、そして世界に伝えていかないといけないと、深く思いました。
文章は、最初にある
「1945年8月6日、 午前8時15分、
広島市民の上に、人類史上初めて、
1発の原子爆弾が落とされた。
人々はその時の太陽の百倍の閃光を
“ピカッ”と言い、続いておそった
衝撃波を“ドン”と呼んだ。」
という文章しかありません。
それからは、まるで映画の1コマ1コマを見るように絵が描かれています。
それは、今までの絵本で出会ったことのない手法。
著者の木下 蓮三氏は、TV番組「ゲバゲバ90分」「カリキュラマシ−ン」等で一世を風靡、CMで国際賞を多数受賞とあったので、納得できました。
最初は、戦時中ではあるものの、家族との触れ合いの中に幸せを見出している、そんな人々の風景が描かれています。
生活は困窮していても、家族がいるからという、ささやかな幸せです。
それが、原爆の投下のシーンから地獄絵図に変貌します。
これが真実なのですが、とても直視できるようなものではないかも知れません。
巻末に絵の説明があり、英訳も掲載されています。
その文章を読むと、日本国内のみならず、世界中に伝承していかなければならない、そんな思いにかきたてられてしまいました。
ただ、対象年齢は難しいものがあります。
多感なお子さんだと、夜寝れなくなってしまうかも知れません。
冷静に現実を見据えることが出来る中学生以上が、適齢かと思います。
大人の方にも、是非読んで認識を新たにして欲しい、必読の一冊としてオススメします。