平和を願うカラスの話です。
他のカラスに相手にされなくても、一羽で白いカラスのいる東の国に向かいます。
戦火の中で生活する人たち、戦争で荒れた国の絵が響いてきます。
しかし、たどり着いた国は緑に被われているわけではなかった。
話がストレートで、絵がシンプルなので、低学年でも判るお話かと思いました。
ただ、平和を願う国が中東で、平和の国が日本で、カラスがハトになりたかったのだとしたら、カラスは極めて日本人的で、少し独善的になってしまったような気がします。
中東の人の気持ちが東にある国(日本)に向かうものだろうかという大疑問。
中東をイメージするなら、その国の人が何を考えているのか、それに対して日本人である私たちは何ができるかということの考察がベースにあって話を展開するのが良いのではないか。
日本人からの発信ならば、白いカラスが西に向かっていって、西の国で何を感じるかを話にした方が理解しやすいのではないかと思いました。
今度カラスさんに聞いてみたいと思います。
平和を願う気持ちを批評しているのではないことだけは、追記します。