一足のサンダルを片方ずつ履いている二人の少女が表紙のこの絵本。とても気になり手にとりました。
この絵本は『なぜ、私たちみたいな子供を描いた絵本が無いの?』という一人の難民キャンプの少女の言葉をきっかけに生まれたのだそうです。
救援活動の古着を求めて群がる人たちのなかで、一足のサンダルを片方ずつ手にとった少女二人。一人の少女は『片方だけ履くのは変だっておばあちゃんがいうの』と言ってもう一人の少女に譲り、譲られた少女は『二人のサンダルだから1日交替で履きましょう』と提案します。
一足のサンダルがきっかけになり、かけがえの無い友情が生まれます。
ウチの6歳の息子は難民キャンプという言葉もどんなものなのかも知りません。読み聞かせの間に理解できない言葉もたくさんあったと思います。でも最後まで静かに聞いていました。きっと絵本の中の情景などから色々感じることが出来たのでしょう。
つらい環境だったからこそ生まれた友情の物語...という風に思う方もいるかもしれません。でも恵まれた環境だって同じ。友達を大切に思う気持ちはずっと忘れずにいたいものだと感じました。