大掛かりな仕掛け絵本ですが、扱いをぞんざいにすると、絵本そのものが痛んでしまいます。だから授業では読み聞かせをしましたが、子どもの前で読んだことは今までありませんでした。「はらぺこあおむし」が大好きなHちゃんは、1歳半くらいのとき、本屋さんに並べてあるこの絵本を背表紙を見ただけで「びー」といって示しました。「びー」とは「げつようび」の「びー」です。
彼女に初めて「パパ…」を読んだ時の驚きの顔は忘れられません。横に長〜いはしごを左から右へずうっと目で追いました。お月さまに立てかけたはしごも下から上へ目で追いました。「はらぺこ…」にないしかけに驚いていたようです。
あぁ〜。やはり絵本は子どもに読んであげてなんぼのものである!と痛感しました。