ヤングアダルト向け、自分の居場所を探すファンタジー。
人の顔色をうかがい、本当の自分を出せない自分。上手に笑えているか、そんなことが心配な自分。
受け入れられるとはどういうことか、絆とはなにか、気がついたのは人類の文化滅亡後の未来。廃墟のなか。
そこから始まる物語。
まだプロローグで、一冊かけてパーティが揃う。
そのため重くしんどいストーリーが続くが、ただのゲームファンタジーと分類できないような現代の私達に連なる部分を描き出している。
自分が自分であるためにやりたいことを、一冊かけてあぶりだす。
十代後半なら深く共感すると思う。
いや、私は三十路に終わりが見えているが。