ぼくの名前は、ポケ。
山の中の道端に捨てられていたのを、拾われた。
でも、そこには大きな犬、ルポちゃんがいた。
ルポちゃんは、最初は恐かったけど、すぐ優しくなった。
ポケとルポちゃんは、ずっと一緒に暮らしていたんだけど、
ルポちゃんが、突然いなくなります。
ポケは、死が理解できなかったんです。
なんだか、小さい子どもと一緒のような気がしました。
子どもだって、死を理解するのって難しいですよね。
今まで一緒にいた人が、突然いなくなって、これからずっと、
そばにいないってわからなくて、あちこち探してしまう。
ポケも、ルポちゃんを探します。
悲しいな。切ないな。
ある日、ルポちゃんの犬小屋に、鳥さんが巣を作り始めます。
最初理解できなかったポケも、お手伝いします。
そして・・・
時は、否応なしに過ぎていきます。
その中で、新しい命が誕生し、ポケも成長していきます。
いつかは、ルポちゃんの死も理解する日が来るのでしょうか。