ウテ・クラウゼはベルリン生まれ。
本書は、ドイツで2008年夏の推薦児童図書に選ばれているとのこと。
国は違えどそうした制度はあるものなのでしょう。
お話は、ぼくが一人で留守番していると、かいじゅうが訪ねてくるというもの。
かいじゅうがドアを叩いて、入れてと言ってくるので、ぼくはいろいろ理屈をつけて入れないように答えます。
その時のぼくの頭の中の空想が、右頁に描かれているのですが、凄く飛躍したかいじゅうが登場してくるのです。
その空想が何とも楽しいもの。
細部まで描かれた絵は、何度見直しても新しい発見があるはずで、物が擬人化された描写は、多くのファンを生むことだと思います。
最後のエンディングも納得できるもので、何度も読み聞かせをせがまれる作品ではないでしょうか。
ウテ・クラウゼは60冊を超える作品があるとのことなので、他の作品も読んでみたくなりました。
純粋な絵本として楽しめる作品です。