小学校の読み聞かせのボランティアで、2年生のクラスの子供たちに読んであげました。インドのある欲の深い王様を懲らしめる少女のはなしです。いいことをしたほうびに何がいいかと聞かれた少女は、初日は一粒、二日目は2粒、三日目は4粒と、30日間、米粒を前日の倍に増やしてほしいと願い出ました。
読み聞かせの教室では、初日=一粒、二日目=2粒、合計3粒、三日目=4粒、合計7粒、四日目=8粒、合計15粒、というように、数字の小さいうちは一粒ごとに、6日目くらいからは10粒単位に、8日あたりから100粒単位にと、まとめた数字で示して、後ろの白板に張っていきました。
読み始めると初めのうちは子供たちは対して興味を示しませんでしたが、10日目を過ぎたころから、子供たちがだんだんざわめいてきました。
2年生では4桁、1000の桁くらいまでは理解できますので、1000粒を一つのまとまりにしてさらに日が過ぎていきました。
米粒が5桁、6桁になると、だんだん理解できなくなる子供たちもいたようですが、絵本のラクダの絵などからけたたましく大きな数字ということは感覚できたようでした。
そして最後の30日目の大きな見開きのページをパッと見せると、クラス全体で、どよめきが起こりました。こうした数字の展開に何らかの興味を持ってくれたと思います。とても数字について考えさせてくれる面白い絵本でした。