もしもブタよりも、足が遅いオオカミがいたら・・・、という発想が素晴らしですね。
もしも足の遅いオオカミがいたら、きっと、ブタの丸焼きを食べることを夢見ているでしょう。
でも、やはりブタには、追いつけないので、食べられない。
そこで、救いの神様のキツネ博士が、登場するのです。
これまで誰も考えたことのない、「ぶたのたね」なるものを発明していた博士は、オオカミにその種をプレゼントしてくれます。
こんな種が、本当にあったら面白いですよね。何しろ、ブタが気にびっしりなっているのですから、その光景は、圧巻です。
これでめでたしといかないところが、佐々木マキさんの偉いところです。
今度は、そうのマラソン大会に遭遇するのですから、どこからこんな発想が生まれるのか、感心するばかりです。
お話の展開が見事で、笑い好きの読み聞かせの会のメンバーに評判が高いシリーズです。
勿論、お話会でも人気ですよ。