最初に気が付いたのは、もぐらのムックリでした。
「こうしちゃ いられない。」と、
春が来たことを知らせに、友達の所へ向かいます。
かえる、とかげ、かめ・・・
桜の花が咲き、つくしが顔をだし、すみれの花も咲いたことを知らせると、
みんな、春が来たことに納得します。
ところが、へびだけは、ちょうちょが飛んでいるといっても、
春の足音が聞こえないからと、信じてくれません。
春の足音って?
黒井健さんの暖かな絵は、春にぴったり。
ムックリが、みんなを起こす言葉が素敵だし、
起こして回る様子がとても可愛いです。
それから、春の足音の正体も、
微笑ましくて、ついつい頬も緩みます。
冬の間、地面の下で冬眠していた生き物たち。
彼らが起きてくると、もう春本番です。
心も体もウキウキしてきます。