テオは おじいちゃんの うちが だいすきだった。
なんといっても お庭が すてきだった。
そんなおじいちゃんが、引っ越しをした。
庭のないアパートに。
ベランダにお花を植えても風が強いから、お花が可愛そうだとおじいちゃん。
本物だとおもって、作り物のお花でお庭を作ることをおじいちゃんに提案したテオ。
大きなキャンバスをベランダに立てかけて…。
ここから、テオとおじいちゃんのお庭作りが始まります。
孫娘と、おじいちゃんのキャンバスに描く庭。
本格的なんです。
石の塀作りから、描かれます。
青い空がテオの手で。
そして、茶色で土が入れられました。
なんて素敵な時間なんでしょう。
二人、ゆっくり語りあいながらとても楽しそうです。
二人はしっかり“絵の中の庭”に入って、ガーデニングをしています。
クロッカスとスミレを咲かせた数週間後、おじいちゃんの不在の間、庭を任せられたテオ。
おじいちゃんは、次の花が咲く準備の手入れをしていてくれました。
アパートの外観が見えるページでは、おじいちゃんのベランダに確かにお庭がありました。拍手拍手です。
ラストが読み手を幸せな気持ちにしてくれます。
こんな、お庭の作り方があったんですね。感動です。