宇宙船の中で生まれ育った14歳のイカルスは、宇宙船以外の世界を経験したことがありません。
予備知識なく読んだので、息子も私も五世代にわたって宇宙船に住み続けているという設定にまず驚きました。
内容的には短編宇宙小説といっていいのでしょうか。写真絵本になっていて、写真の美しさがこの話の神秘性を深めています。
イカルスという名前からギリシャ神話を連想する人も多いでしょう。こういうことが本当にあったら私としてはこわいですが、好奇心をとめられないのも若者ゆえという気がしました。
宇宙・天体に興味のある高学年以上のお子さん向けだと思います。