400万匹のハチの大群を村人総出で、力を合わせて退治するお話なのですが、その方法というのが、なんとも奇想天外でユニークなのです。大きな大きな、それはそれは大きな、ジャイアント・ジャム・サンドを作って、中にハチを挟みこんでしまうという、壮大な発想が面白く、子供心をつかんで放しません。
大きなパンをどうやって作るのか、それをどうやって切るのか、それにどうやってバターとジャムを塗るのか・・・。もう、読んでいるだけで、早く先が知りたくなり、ワクワクします。たくさんのハチの大群を見事挟んでしまうシーンは、なんとも痛快で、思わず拍手したくなります。
また、読んでいて、リズム感のある文章が、なんとも心地いいのです。
それに、個性的な村人や、働いている村人が、たくさん登場してきて、どのページも絵本の隅々まで、食い入るように眺めて楽しめます。
ですから、何度でも、繰り返し読みたくなる楽しい絵本です。