ふんわりしたタッチの優しい絵が可愛い本です。
「むねとんとん」という題で、私はトントンして寝かしつけるお話かしら?と勘違いしていました。
実は、物忘れがひどくなってしまったおばあちゃんが、
孫のくまくんとの会話や思い出を忘れないように、
心を「とんとん」する、ということだったのです。
お話の最後に、くまくんは、おばあちゃんに
「ぼくがみんな覚えてて、おばあちゃんが忘れたらお話しするから、
もうむねとんとんしなくていいよ」と言葉をかけます。
成長し、大好きなおばあちゃんを思いやるくまくんに、
涙が出ます…。
娘も、もっとおばあちゃんに優しくなってくれるといいなあ…と思ってしまいます。