持ったら使いたくなるのはわかりますが、それが大砲ですか。
それも、相手がきつねとは。
川の魚をきつねが食べたところで、幾ら減るというのかしら?
なんとも、人間の欲望の象徴ともいえる王様でした。
きつねといえども、攻められれば応戦します。
大砲の大きさ比べから始まり、威力をそっちのけにして、色やデザインやらへの競争へ…。
ここいらでホッとして笑いました。
ラストのページで、使い道のなくなった大砲の再利用に息子は「おしゃれじゃ〜ん。」
作者の意図は推し量れませんが、大人が読むと『ムムム…。』。
子どもが読むと、ナンセンスな比べっこに笑える作品かと思います。
きつねは、人間の自らの欲望を映す鏡だったと、私は解釈しました。