先日息子が「保育園で先生が読んでくれた」と嬉しそうに話してくれました。
この作品は僕にとって特別なもので、永年探し続けていて、とってもとっても欲しがっていることを息子も知っているので、僕以上にこの絵本が手に入らないか気にかけているようでした。
先日何気なく立ち寄った初めての本屋さんで、ふとこの表紙が目に飛び込んできた時は、一瞬本物かどうか疑ってしまいました。中身をめくってじわじわとやってくる高揚感。ここで手に入れなかったら二度と手に入らないかもという不安感、色んな感情が一度にやってきました。
思えば、パパ’sプロジェクトの日記で幾度となく紹介され、大勢の読み聞かせには必ず持っていくというような記述を見て、当時“こどものとも”としてしか出版されていないと知り、早速図書館から借りてきて息子と読みました。これは家にも置きたい。欲しい!と思ってからは、近所や旅行先の古本屋を片っ端から回りました。おかげで色んな作品に出会えましたが、最大の目標はこの作品をゲットすること。その目標がこんな形であっさりと終結するとは思いもしなかったです。“こどものとも”での出版から6年。もう再販はないと思い込んでいました。ハードブック化への道のりはとても遠いんですね。
今では、手を延ばしたらいつでも読める安堵感に包まれながらも、目標を達成してしまった少しばかりの空虚感もあります。また新たな目標を作って前進したいと思います。
また、絵本開きの日、途中まで読んだところで息子が「せんそうってなに?」と質問してきました。どう説明したものか戸惑いましたが、(絵本からは感じ取れないけど)「人が人を殺し合ういけないことなんだよ」と教えました。
戦争がテーマになっていますが、明るく笑って楽しめる作品ですから、息子も大好きな1冊ですし、ハードブック化されたことで、たくさんの子供たちに知られるポピュラーな作品になっていきますね。僕にとって思い入れの強い作品なので、広まっていくことが自分のことのように嬉しく思います。
僕にとっての嬉しい嬉しいクリスマスプレゼントになりました。