2歳2ヶ月の息子に読んでやりました。ふた昔前くらいの新幹線の様子(いわゆる0系)が丁寧に書かれています。まだ、息子はそういう古い時代のことだとは分からず、新幹線の様子が描かれているので喜んで見ていますが、私はちょっとなつかしさを覚えます。そして、そのなつかしさは、イラストの切り絵でもさらに冗長されます。昔よくみた切り絵(作家は田代三善さん)で、素朴さがあるのです。
今の新幹線(N700系)は当時の新幹線より格段に早くなっているので、博多までどのくらいかかるのかわかりませんが、当時は朝6時の始発でお昼ごろ到着とは、ちょっと歴史を感じます。始発の新幹線という一日の始まりに焦点をあてる絵本は今のところ見たことがないので、一日の変わっていく様子がおもしろいなーと思って息子と眺めていました。今はなくなってしまった食堂車や停車駅のホームでの弁当売りなど、ただ移動するだけでなくその途中を楽しむ手段も時間もたくさんあった時代の記録です。こうのんびりと電車の旅をしてみたいですねー。