私が小さいころから有名だった「ひとまねこざる」シリーズ。
息子ももちろんジョージが大好きで、図書館のジョージシリーズは全巻読みつくしたほどです。
なので、この本を見つけたときにすぐに手に取りました。
この本では、レイ夫妻の人生が描かれています。
どのようにして夫妻が知り合い、絵本を書くようになり、あのジョージが誕生したのか・・・。
おりしも戦争の真っ最中、ユダヤ人だった彼らは欧州にいたんですね。どれだけ大変だったことか・・・。
いくつもの幸運が重なって、無事アメリカ大陸にわたることができた夫妻。今我々が楽しくジョージの物語を読むことができるのには、こんなにもいろいろなことが背景にあったのですね。
出版社とのやりとりが実際の手紙で紹介されていたり、几帳面だったレイ氏の手帳の中身が公開されていたりと、ドキュメンタリーとしても非常に真に迫る内容でした。
絵本の体裁ですが内容はかなり難しいです。
ジョージを読んで育った大人が楽しむ本、という気がします。