2人の女の子が出てくる話なので、男の子だけのご家庭では、ちょっと読まないかな。
でも、とっても面白いですよ。この2人、ちゃんとりんは会話が面白い。ちょっと哲学してます。(そこが「かんがえるかえるくん」の、かえるくんとねずみくんの会話を思い出してしまうの)
例えばこんなとこ。初め、2人は「何して遊ぶか考える遊び」をするんだけど、1人がすぐ飽きちゃうのね。で、穴を掘りはじめる。
その内、もう1人も掘るのを手伝いはじめるんだけど、穴を掘って出来た山の方が気になって、その上に登るの。
「はっは はっは はっは ・・・」
「面白い?」
「ん。世界を征服したって 感じがするわよ」
もう1人も真似してみるけど、「なんだか空しいわ」といって、すぐ降りてしまう。
すると「独裁者のユーウツってやつよ」とくる。
もう、いとうさんの感性に感動してしまいます。
マンガみたいなコマわりになっているので、低学年からでも十分読めます。お薦めです。