メーテルリンクが、クリスマスの童話を書き、戯曲となったものです。
光、犬、猫、火、砂糖、水、パン、ミルクの精たちと一緒に、
ダイヤモンドのスイッチと鳥かごを持って旅をすることになった
チルチルとミチルの兄妹のお話です。
青い鳥を探す旅ですが、見つけた鳥は色がかわったり、死んでしまったりで見つけることはできなかったけれど、最初からチルチルが飼っていたものでした。これは子供の時の記憶どおりです。
思い出の国も、砂糖が指を折るキャンディーも覚えていました。
でもあちこちにちりばめられた哲学的な科白は、忘れていました。
ああ、と考え込む科白があちこちにあります。
例えば、幸福の国での光のセリフですが、
びくびくして幸せでない幸福、一番みっともない幸福、一番太った幸福が、光を怖がっているというところがあります。
もっと後には、美しい幸福がたくさん出てきます。
こどもの幸福や、きれいな空気の幸福、森の幸福等々、、、
かわいい、メルヘンですが、生と死、人生の意味を考える哲学書でもあります。