月曜日の朝、ヘルマンは本当に学校に行きたくないのですね。
学校に行くためにいやいや家から出かけたら、次々と妄想のように、言い訳のように夢が展開します。
そのスピード感に圧倒されてしまいました。
ハイジャックしてよその国に行ったり、火事に遭遇したり、奇想天外な出来事が次々に繰り広げられるので、読み手としては追いつくのに大変でした。
すべてが夢だったというオチにはなっていますが、凝縮された長い旅が、実はヘルマンの妄想だったことと、80ページの短い物語の中にこれだけの展開を含ませたエンデの技に感服しました。
映像的にはっきりしているので、視覚化すると楽しい映画になりそうだと思いました。