こいぬのチョコとチップの兄弟のシリーズです。
二匹の兄弟のところに、おばあちゃんからプレゼントが届けられます。
黄色のマフラーはチップに、赤いマフラーはチョコに。
「このマフラー卵焼き色だ!」とチップが言うと、
がぜん、黄色のマフラーの方に惹かれてしまうチョコ。
お母さんが、「赤はいちごの色よ」と言われて、一時はそれで事は収まるのですが…
うーん!! 過去、妹だった私としては、チョコの気持ちがよく分かる。
でも、大人になったから、もちろん、チップの気持ちも分かります。
ああ、兄って、つらいね。
正直、この絵本が、展開が、私が、こうならなきゃいいのに、と思っていた方向に進みました。
だって、我慢ってもんを、こういう時に学ばなきゃ、いつ学ぶのさ!
私が二匹のおかあさんだったとしたら、このおばあちゃんに
まったく、おばーちゃんは、いつだって孫に甘いんだから!
と言ってしまうのが、目に見えています。
はい、絵本に、熱くなりすぎです。
そうそう、お話なんですから。
でも、ちょっとひっかかるなあ…やっぱり。
しかしながら、このおばあちゃんは、とっても素敵。
うちのおばあちゃんがこのタイプだったとしたら、
ぶつぶつ言いながら、「なんで私にもマフラー作ってくれないのお〜」と、結局はおひざの上でゴロニャーンと甘えてしまいそうですね。