たのしい、かわいい内容の本かと思ったのですが、胸がキュンとなる、とってもいい絵本でした。
なんといっても、電話の後の一人ぼっちのお母さんの姿。
一枚の絵で、深い悲しみと落胆を表現していて、こころにぐっと来るものがあります。
出来るものなら、絵本の中に入って、お母さん猫を抱きしめてあげたい。
ときに、身を裂かれるような悲しみを味わうことがあります。お母さん猫は、子供たちとの別れを、子供たちが幸せになってくれたと信じることで、乗り越えようとしたんでしょうね。
どんなに、悲しくても、朝は来て、おなかは空いて・・
生きていかなくてはいけないんですもの。
悲しいだけでなく、それを乗り越えようとしている、前向きな姿勢にパワーをもらいました。