雪山で遭難した弥平は、キツネに助ける代わりに娘を嫁に欲しいと言われます。
そして、本当に娘をキツネの元に嫁がせます。
1年後、幸せに暮らす娘を見て、弥平は心から安心します。
この手の話はありますが、大抵が相手は人間に戻って、幸せに暮らすのですが
このおはなしは、娘がだんだんとキツネになっていくのです。
人間は動物の中では特別と言う観念を打ち砕かれます。
人間が他の動物を養うもので、動物から養われるなんていままでのはなしにはなかったと思います。
人の幸せも、動物の幸せも、根本は一緒なのだと教えてくれます。
人間だけが、欲を持ちすぎているのかもしれません。