ふくろうのぼうやはとっても知りたがりや。
「お空にはどのくらい星があるの?」
「空はどのくらい高いの?」
そのたびにお母さんは「かぞえてごらん」「たしかめてごらん」と言います。
ふくろうのぼうやは、結局、どれも数え切れないのですが、
ある大事なことを考え、知ることになります。
子供は好奇心いっぱいでいろんなことを知りたいと思っています。
もちろん、それを大人が言ってしまうことは簡単です。
でも、子供が自分自身で調べたり、考えたりする過程はとても大事だと思います。
そこから導き出された答えは必ず子供の成長の血となり骨となるでしょう。
このふくろうのお母さんは子供の行動や考えを、一晩じっと待っています。
これってすごい!時間に追われ、ついつい子供をせかすことが多いことを
思わず反省させられました。
子供の行動を温かく見守り、受け止める心のゆとりも
子供に対する愛情のバロメーターの一つと言えるでしょう。
こんな母でありたいと強く感じました。
親子の愛情がぎゅっとつまった、心がとても温かくなる作品です。