マリオ・ラモと言えば「ママ」「さかさま さかさま」を初めとして、一発ギャク的なオチが秀逸なフランスの人気絵本。
この作品は、作はマリオ・ラモではありませんが、あっと驚くエンディングが用意されていました。
主人公のくまのオルソンは、くまの中でも一番大きくて、力の強いくま。
本当は優しい気持ちの持ち主なのですが、森の動物達を遊んでも、力加減が出来ないせいで、ひとりぼっちになってしまいます。
そんな時に出会ったのが、くまのぬいぐるみ。
オルソンは、一緒に楽しく暮らし、くまのぬいぐるみが生を受けるのをひたすら願います。
オルソンの楽しそうな表情が、とても印象的。
そして、最後のサプライズに続くのです。
少しばかり不器用なので、仲間はずれにされてしまうシーンって、ありがちなことだと思います。
その理由が些細なことだと、分かりやすく諭してくれます。
きっと、周りの動物達も、オルソンの楽しそうな姿を見て、彼の本質が何となく分かったのではないでしょうか。
余韻が残る終わり方なので、子供と一緒にそれからを語り合う楽しみもある作品です。
年長から小学生低学年といった辺りにオススメします。