北の小さな村に一人で住んでいる大きいばあちゃん(ひいおばあちゃん)。
話す言葉は訛りがあってよくわからないけれど、背はまがっていて小さいけれど、ユキや他のひ孫たちにも好かれる大きな存在です。
この絵本は、大きいばあちゃんの生活、思い出、そして葬式を淡々と描いているのですが、愛というものを月の模様に重ねて伝えてくれます。
他のひ孫たちと一緒に大きいばあちゃんの家を訪れてジャガイモ掘りや、海水浴をした夏休み。
これだけの親戚が集まってくるのは大きいばあちゃんの人柄であり、大きいばあちゃんから順番に受け継いでこられた家族愛だと思います。
さりげなく語られているお話にはドラマチックな展開がないだけに、本当にじんわりとぬくもりを感じるシーンです。
秋の夜長にじっくりと語りかけるのに良い絵本だと思います。