娘が選んできて、一度自分で読んでいるのを聞いていたので内容は知っていました。出かけるときに「電車の中でこれ読んで」と言われ、「もう少し楽しい本にしたら?」という言葉が出かかったものの、まぁいいやと思って持って出ました。
ゆっくり読み進んでいくと、とても小さい「大きいおばあちゃん」の笑顔が心にしみてきます。それまで何ともなかったのに、お葬式の場面をめくった途端、グッと息が詰まって声が出なくなりました。ここから月の場面までの3ページが辛かった…次々こみ上げてくるものを必死に抑えて読みました。
作者の方は青森県ご出身ということですが、以前旅した青森の緑深い風景と人々の温かい方言の響きを思い出しました。