すごく良かったです。
このお話、争うことの空しさを語ってくれています。
農夫は、畑を食い荒らす6羽のカラスに頭にきて、あの手この手(怖いかかしを作って)で、やっつけようとします。
カラスはカラスで、なんとしても農夫の立てたかかしをやっつけようとします。
それを見ていたふくろうが「のうふと からすと、ばかなのは どっちかね」といいます。
まるで、どこかの国と国の話のようです。
ふくろうはまず、農夫のところへ行き、仲直りするように求めます。
「もう ておくれだ」という農夫に、ふくろうはまたいいます。
「はなしあいに ておくれは ないよ」
そしてカラスの方にも、このままじゃ畑の麦がダメになるよと、いいに行きます。
ふくろうのおかげで、話し合うことのできた農夫とカラスたちは、仲直りすることが出来ました。
「はなしあいに 手後れはないよ」と言う、ふくろうの言葉が胸につき刺さりました。