江戸時代、信州の善光寺で実際に起こった汲み取り騒動を基にして
創作されたおはなしです。
汲み取りって、子どもたちにはイメージがしにくいかもしれませんが、
要はうんちやおしっこの処理方法。
この「下肥(しもごえ)」は肥料として農作物に使っていたのですね。
ところが、旅館が下肥に値段をつけたことから、騒動になります。
題名どおり、くさいくさい臭いまで体感できそうです。
でも、こういうリサイクルが実際行われていたことを知ることも大切ですね。
切り絵の技法が使われているのでしょうか、当時の雰囲気が良く伝わってきて
迫力があります。
少し時代背景などを知っている方がリアリティがありますから、
小学校以上くらいがいいと思います。
昔の暮らし、リサイクル、歴史などの学習の参考にもなりそうです。