子供はみんなうんこが好きです、どういうわけか。
普段から声を大にして口に出せる言葉ではないですから、こんな絵本の中でくらい存分に言わせてあげましょう。
声に出して読めば、明るくウィットに富んでいて、とても楽しくなります。
しかし、この絵本はそんな表面的なメッセージの奥に、他にも大切なメッセージが2つ隠れているのでは。
1つは、最近はやりの環境問題。エコってやつです。
うんちを畑の肥料として使うことは、日本では古くからされていたことでした。少し前までは、牛糞や馬糞を畑に入れていたところもあったのではないでしょうか。日本にはそんな循環型の社会がずっとあったんですよね。そんなことを学ばせるにはいい教材かも。
2つ目は、「この世には、ウンチと言えど無駄なものは何一つないというメッセージです。」
最近は「どうせ、ぼくなんかぁ、」ということを口にする自己評価の低い子供たちが多くいます。どんな人であれ物であれ、存在しているからには必ずその意味がある。誰かの、何かの役に立てる。
本の中の「うんこ」の偉いところは、自らその場を求めて旅に出ることです。誰かに何かしてもらうのを待ってない!
いろんなことを楽しんで学んで欲しいです。