これも、ゼリーナ・ヘッツ(文)×アロワ・カリジェ(絵)のコンビで贈る素敵なスイスの山村に住む『フルリーナとウルスリ兄妹のおはなし』です。
山の冬って怖いんだな。と思いました。
こういうところで暮らしている良い面:自然の美しさや雄大さを知ることができるところと、ちょっとした油断から自然の猛威に襲われてしまうのだという悪い面を知ることができました。
でも、フルリーナやウルスリはそんな毎日をとても楽しんでいるように見えました。今の日本の多くの子どもたちには、まず経験できない、想像もできない世界ではないでしょうか?
その分、こういうところに寸ている人たちの『お祭り』って、みんなのテンションが上がる特別な催しなんですね〜。
この絵本も、文章の欄外にアロワの走り書きのような絵コンテのようなイラストがついていて、メインのイラストとは別に楽しめます。
最後の最後のページで、
フルリーナとウルスリが山の嵐のときフルリーナを守って折れた「あらしの木」の代わりに、若いの木をうめにくるシーンがあるのですが、
このページの様子が「ぐりとぐら」がフライパンでホットケーキを焼いているとき、森から動物が集まってくるシーンの様子と、何となく似ているな?と思ったのは、私だけでしょうか?
森の動物たちって、意外と好奇心が旺盛なんですね。
とっても素敵なお話です。
ぜひ、たくさんのお子さんたちに読んでもらいたいな〜と、思います。