「四面楚歌」
「国敗れて山河あり」
「虞美人草」
これらの言葉を聞いたことがある、
学習したことがあると思いますが、
これらはすべて中国の伝説的英雄項羽がもとになって
できた言葉です。
おはなしの舞台は、中国の楚という国。
大王項羽と美しい妃虞、
ふたりの強い絆で結ばれた愛の物語。
故郷の人々に滅ぼされようとしている項羽に
最期までおそばにいるといい、自ら命を絶った虞。
虞を葬った塚からは、赤く美しい花が咲いたといわれたところから
名づけられた花が「虞美人草」
項羽が四方から敵に追いつめられ、最期を悟ることから
生まれた言葉が「四面楚歌」
自分の国を愛し、理想に燃えた項羽にとって
最期に残ったものは、野山や山だけであったという、
「国破れて山河あり」
能の世界をとおして、
項羽の美しく悲しい生涯を感じることができます。
今後中学生に紹介してみようと思います。