絵本講師という資格を持っているのですが、
その養成講座で講義をしてくださったのが、訳者の浜島代志子さんでした。
ニュージーランド・マオリ族の神話を基にしています。
昔、太陽はとても早く昇り、そして沈んでいったので、人々はずっと夜ばかりで困っていました。
そこで、神様の子マウイは、お兄さんたちと一緒に、太陽を魔法のロープで捕まえて、ゆっくり動くようにしようと考えます。
「神様の子」とか「魔法のロープ」とか、子どもってそういうフレーズに惹かれますよね。
かく言う私も、そういう子どもだった一人です。
(実は今も・・・)
「やきころされるよ」とか
「おじいさんのあごのほね」とか
生と死を意味するような言葉がところどころに出てくるので、
子どもに読ませるには抵抗もありましたが、
案外すんなりと受け入れていました。
子どもは物語の本質をつかんでいると思います。
名作なのですが・・・もう絶版なのが惜しいです。
うちの息子はとても気に入っていて、何度も図書館で借りています。