松岡さんご自身がホフマンの「七つのカラス」について感じた違和感についてがわかりやすく書かれていて、私自身昔話絵本についてももう一度考えてみるきっかけができました。
私も松岡さんのように深く考察したわけではなかったのですが、「七つのカラス」の女の子の服装については現代的であることから違和感があったので、共感できるところもありました。
語りだと聞き手の想像力が働きやすいのに対して、絵本は描く側の想像力が反映され、固定されたイメージを持ちやすいということもあります。
昔話絵本は日本の場合、たくさん出されていますし、昔話をわかりやすくまた身近に感じるという点、埋もれてしまった昔話の発掘という面でも意義のあることではあるのです。
物事には功罪の両面が必ずあるものだなあということを改めて感じました。
今まではただ単に楽しいお話、知らないお話を読みたいという気持ちが強くて本を選んでいましたが、今後絵本を選んでいく上で新しい指標をいただいた気がしています。