ドラゴン語をあやつる名剣士であり、史上最高のバイキングヒーロー、ヒック・ホレンダス・ハドック三世による自伝、3の巻。
モジャモジャ族の跡取りであるヒック(12才にもなっていない)が、今度はローマ帝国軍を相手に奮闘します。
最初のページに出てくる地図は広がり、ミニミニ大魔王、ボヨヨン執政官、「女海賊」など、新しい登場人物もたくさん出て来て、ヒックの世界は少し複雑になります。
秀逸なのは、年取ったヒック・ホレンダス・ハドック三世による、「まえがき」と「あとがき」。
ヒックの賑やかな冒険譚にこめられた、作者の温かいメッセージそのものなのかもしれない・・・と思いました。
登場人物たちは、大人も、子どもも、それぞれの個性を成長させていて、大河ドラマの様相。これからどうなるのか、楽しみです。
1巻と2巻は、どちらが先でもよいと思いましたが、3巻からは、前作を読んでから、読む事をおすすめします。