日本人なら、桜を愛でない人などいないでしょう。
毎年春に、見事な花を咲かせ、私たちを楽しませてくれる桜。私も桜は大好きです。特に海外に移り住んでから、桜のありがたみを感じています。でも、思い返してみると、1年の移り変わりをじっくりと追ったことはなかったような気がします。
この絵本では、ソメイヨシノの季節ごとの姿が一人称で語られ、普通の自然科学の本や図鑑よりもずっと親しみが持てます。子供に読み聞かせをしながら、桜の1年間のドラマを、瑞々しい緻密な絵と共に追うことができます。そして、その「一年」を、そこにずっと佇みながら何度も何度も繰り返して生きているんだ、という命の輝きのようなものも感じることができました。
ぜひ、一度は読んで欲しい作品です。
日本の満開の桜の下でのお花見が恋しい!