散らかった部屋で、携帯電話を作ることをひらめく「わにわに」。そして作業に使ったものを、さらにひっ散らかしていきます。でも、スケッチブックに完成予想図を描いておく、まめさも持ち合わせてる。
どんどん目的に向かって作業をすすめる集中力。だけどあやまって指を切ったら、今度は指に包帯を巻くことに夢中。これで、怪我の方に注意がいってしまうのかなぁと思ったら、ちゃんと気持ちを切り替えて、最後まで作り上げました。
達成感を味わえてよかったね。
人間を主人公にしたお話なら、やりっぱなしなことに対して、戒めも欲しいところですが、「わにだから・・」と思えるところが読んでいて爽快です。こんな「わにわに」の性格が、私も子どもも大好きです。
【事務局注:このレビューは、「わにわにのおおけが」こどものとも年少版 2006年7月号に寄せられたものです。】