子どもって、ケガや腹痛などが関係する絵本に興味を持ちますよね。
こわいものみたさという感じなのかもしれません。
うちの下の子も図書館で表紙を見た瞬間は「怖い」という表情を
したのですが、「おおけがだって」と私が言った途端、借りると
言い出しました。
大怪我ってどの程度なんだろうと心配しながら読んでみると、
あら、そんな程度だったのね、とおかしくなりました。
「おおけが」というのは、わにわにに対する皮肉のようなタイトル
だったのですね。
そして最後の最後は題名と関係のない作品の完成。
そのクールさのようなものが私は好きです。
文章が少なくテンポが良いせいか、子どもも気に入りました。
以前からひそかに気になっていたわにわにシリーズ、どんどん
読んでいきたいです。
【事務局注:このレビューは、「わにわにのおおけが」こどものとも年少版 2006年7月号に寄せられたものです。】